週明けの26日のアジアの株式市場は、米中の貿易摩擦がさらに激しくなるという懸念から各地で取り引き開始直後から売り注文が広がり、株価は軒並み値下がりしています。
このうち中国 上海の株式市場では日本時間の午前11時半時点で、代表的な株価指数の「総合指数」が先週末の終値と比べて、およそ1.2%下落しています。
ほかのアジア各地の株式市場でも代表的な株価指数は先週末の終値と比べて、香港がおよそ3.1%と、大きく下落しているほか、台湾がおよそ1.7%、韓国がおよそ1.6%、シンガポールがおよそ1.5%と軒並み値下がりしています。
市場関係者は「中国がアメリカからの輸入品に関税を上乗せする対抗措置を発表したのに対し、トランプ大統領が直ちに報復する方針を示したことで両国の対立がさらに激しくなることへの懸念が強まっている。また香港市場では抗議活動をめぐってデモ隊の一部と警察が再び衝突し、警察が威嚇のために拳銃を発砲するなど混乱が広がっていることも株価の下落に拍車をかけている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB