東京の都心にある高層ビルの屋上で、都市緑化の一環として栽培されているブドウの収穫が行われました。
東京 港区にある地上25階建ての「赤坂溜池タワー」では都市緑化の一環として、地上およそ100メートルの屋上にある庭園で毎年ブドウを栽培し、収穫しています。
26日は、ビルを管理する会社の社員などが収穫の時期を迎えた「巨峰」を枝から切り取って、実の付き方や味などできばえを確かめていました。
ビルを管理する「森ビル」によりますと、ことしは長雨による日照不足の影響が心配されましたが、ブドウの木全体に栄養が行き渡るように房の数を減らすなど、風味を保つ工夫をしたということです。
庭園を管理している造園会社の女性は「ことしは雨が長く、味がどうなるか不安でしたが、とても濃厚でおいしいです」と話していました。
森ビル広報室の滝川未梨さんは「高層ビルを背景としたブドウの収穫は珍しい光景ですが、弊社では今後も開発を控えているので屋上の緑化を進めていきたいです」と話していました。
屋上庭園のブドウの収穫は、今月いっぱい続くということです。
-- NHK NEWS WEB