第4の携帯電話会社として、ことし10月に参入する楽天に対し、総務省が指導を行いました。基地局の整備の遅れが理由です。
指導を受けたのは、ことし10月に第4の携帯電話会社として参入する楽天の子会社、楽天モバイルです。
総務省によりますと、楽天モバイルは、携帯電話事業への参入にあたって今年度中に3432の基地局を設ける計画を立てていますが、ことし6月末時点で基地局の場所が決まっていないところがあるなど進捗(しんちょく)に遅れが見られたということです。
会社側は、今月、遅れの原因や今後の取り組みについて文書を提出したということで、総務省は、これらを踏まえて26日付けで指導を行いました。
この中では、安定的なサービスに必要な基地局の設置場所の確保に早急に取り組むよう求めています。
また、10月1日のサービス開始に先立ち、品質やエリアなどのサービス内容を余裕を持って利用者に情報提供することも要請していて、当面、毎月、取り組み状況を報告するよう求めています。
これについて楽天モバイルは、基地局からデータセンターへのネットワークの開通などに時間がかかっているとしたうえで、「全社一丸となって取り組んでいるので、10月のサービス開始時にはきちんと電波の送受信が可能な地域を確保できると思っている」としています。
-- NHK NEWS WEB