高齢ドライバーによる事故が相次ぐ中、自動車よりもスピードが出ないため安全性が高いとされる「小型電動車」が注目されています。経済産業省はこの車の普及に向けた具体策の検討を始めました。
経済産業省が初めて開いた会議には、小型電動車の実証実験を行っている自治体の代表者や有識者、それにメーカーの関係者などが出席しました。
この中で小型電動車は、最高速度が時速60キロ程度と一般的な乗用車よりもスピードが出ないことから安全性が高いとされていて、乗用車に代わる高齢者の日常の足などとして活用が期待されていることなどが紹介されました。
一方で、価格が1台当たり数十万円することから購入をためらう人が多いほか、まだあまり知られてないなどの課題が指摘されました。
このため会議では、今後、課題をさらに洗い出したうえで、普及に向けた効果的な対策を議論していくことになりました。
経済産業省では、小型電動車の購入者に補助金を出すことも検討することにしていて、年内をめどに議論を取りまとめることしています。
-- NHK NEWS WEB