週明け26日のニューヨーク株式市場は、対立が激しくなっていた米中の貿易交渉が再開されるという見方から買い戻す動きが強まり、ダウ平均株価は、先週末に比べて270ドル値上がりしました。
26日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて269ドル93セント高い、2万5898ドル83セントでした。
先週金曜日に600ドル以上値下がりしたダウ平均株価ですが、この日はアメリカのトランプ大統領が中国との交渉を再開する考えを示したことから懸念が和らぎ、値下がりした銘柄を買い戻す動きが先行して、一時、300ドル以上上昇する場面もありました。
また、取り引き時間中に行われた記者会見で、トランプ大統領が、こちらも対立が続くイランとの首脳会談に前向きな発言をしたことも、株価上昇につながりました。
一方、外国為替市場では円を買う動きが弱まって円安方向となり、1ドル=106円台前半で推移しました。
市場関係者は、「米中の貿易交渉では、中国側の反応がトランプ大統領の発言と一致していない状態で、投資家の懸念は依然根強い。トランプ大統領の発言に一喜一憂するような相場が続いている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB