トヨタ自動車とスズキは関係を一段と強化するため、互いに株式を持ち合う資本提携に踏み切ることが明らかになりました。ねらいは次世代の自動車づくりで重要な鍵を握る自動運転技術の開発を協力して加速させるためと見られます。
関係者によりますと、トヨタ自動車とスズキは、資本提携に踏み切ることを28日、それぞれ開いた取締役会で決議しました。
具体的にはトヨタはスズキの株式の5%程度を960億円で取得する一方、スズキも480億円を投じてトヨタの株式を取得します。
トヨタとスズキは、おととし2月に業務提携を結び、トヨタのハイブリッド車の技術をスズキに提供することや、スズキの主力市場であるインドで、互いに強みを持つ車を供給し合うことを決めるなど、協力関係を拡大してきました。
こうした中、自動車メーカーの今後を左右する動きとして、自動運転の技術など次世代の車づくりに欠かせないAI=人工知能などを活用した先端技術の開発競争が激しくなっています。
グーグルやアップルなども相次いで参入し、自動車業界は、100年に1度と言われる変革期を迎えています。
このため、両社は株式を持ち合うことで関係を一段と強化し、自動運転など次世代の技術の開発を協力して加速させ、競争力を高めることにしたものとみられます。
-- NHK NEWS WEB