出産後に復職した女性が、職場で昇進が望めない状況に固定されてしまう、「マミートラック」と呼ばれる状態を経験した女性がどのくらいいるのか、NHKがおよそ1300人に調査したところ、復職した女性の4人に1人に上るという結果がまとまりました。
この調査はNHKが出産後に復職した女性の働き方を調べようと子育て中の女性を支援する複数の団体の協力を得て、今月4日から2週間、インターネットを通じて行い、復職した女性およそ1300人から回答がありました。それによりますと、復職した時に短時間勤務を利用した人は66.3%で3人に2人に上りました。
一方、復職後の仕事の内容については、「以前と同じ」という人は57.4%、「以前と違う」という人は42.6%で、5人に2人は復職後、それまでと異なる仕事をしていました。また復職後、補助的な仕事に回されたり、昇進が望めない状況に固定されたりすることを、「マミートラック」と呼びますがこうした状況を経験したことが「ある」と回答した人が27.8%と、4人に1人に上りました。(「ない」47.6%、「わからない」24.6%)。
また「マミートラックを防ぐために最も必要なこと」をあげてもらったところ、「子育てしながらキャリアアップできる仕組み」が48.5%と半数近くを占め、次いで「子育て支援制度の充実」が20.3%、「仕事に対する評価」が17.5%などとなっていました。
女性の働き方に詳しい法政大学キャリアデザイン学部の武石恵美子教授は「出産すると戦力外という見方が企業にあり、それが昇進のしにくさにつながりマミートラックを生んでいる。短時間勤務だからといって能力をいかさないのは人材のむだ使いであり、きちんとした評価やキャリアアップにつながる仕組みを考えることが必要だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB