自民党の上野宏史厚生労働政務官は、外国人労働者の在留資格をめぐって口利きを行ったなどと報じられ、辞任しました。野党側は、事実関係を解明するため、国会の閉会中審査を求めるなど、任命責任も含めて追及することにしています。
自民党の上野宏史厚生労働政務官は、「週刊文春」で、外国人労働者の在留資格の認定をめぐって、法務省に口利きを行う見返りに、東京都内の人材派遣会社に金銭を求めていたなどと報じられたのを受けて、28日政務官を辞任しました。
上野氏はコメントを出し、「法令に反する口利きをした事実などはないが誤解を招きかねないとの指摘もあり、職を辞することとした」としています。
これに対し、立憲民主党の長妻代表代行は、「政務官を辞めたから無罪放免だという意識が政府・与党や本人にあるのであれば、とんでもない話だ」と批判しました。
野党側は、説明責任を果たすよう求めるとともに、事実関係を解明するため、国会の閉会中審査や臨時国会の早期召集を求めるなど、任命責任も含めて追及することにしています。
一方、与党側は、閉会中審査などには応じない構えですが、自民党内からも「上野氏はみずから説明責任を果たすべきだ」といった意見や「状況によっては、離党も検討しなければならない可能性もある」といった声も出ています。
-- NHK NEWS WEB
