記録的な大雨が降り大きな被害が出た佐賀県武雄市で、増水した川の水が道路にあふれ出す当時の様子をとらえた映像を入手しました。
武雄市では川の近くで車が流され乗っていた人が死亡するなど2人が亡くなり、1人の行方が分からなくなっているほか、多くの住宅が水につかる被害が出ています。
NHKが入手した武雄市北方町の会社に設置されている防犯カメラには、当時の様子が記録されていました。
28日の午前3時ごろ。雨が激しく地面を打ちつける様子が確認できます。
午前4時半ごろには雨はさらに激しさを増し、会社の前の川から水があふれ出します。
そして、路上に書かれた「止まれ」の文字がほとんど見えなくなります。
午前8時前には道路脇に設置されている高さ1メートルほどのガードパイプがほとんど水没し、道路と川の境が分からなくなりました。
防犯カメラを設置していた会社の光武信一郎社長は「会社の建物も床上50センチほどまで浸水したほか、駐車場に止めていた車が水没する被害が出た。従業員は全員無事でよかったが、大きな災害となり、驚いている」と話していました。
-- NHK NEWS WEB