コンビニ大手の「ローソン」は、IT部門に勤務していた50代の元社員が取引先への業務委託料を水増しし9年間にわたっておよそ4億3000万円を私的に使っていたとして、この元社員を懲戒解雇するとともに刑事告訴すると発表しました。
懲戒解雇されたのはローソンの本社で商品発注や管理に使うプログラムなどを担当していた、IT部門の課長クラスの50代の男性社員です。
ローソンによりますと、この元社員は取引先の企業と共謀し、業務委託料を水増しして発注し、予備費の名目で取引先にプールさせる手口で9年間でおよそ4億3000万円を私的に使っていたということです。
ことし2月に内部通報があり発覚したということで、会社の調べに対し、元社員は私的利用を認めたうえで「飲食代として使った」と話しているということです。
ローソンは30日付けで元社員を懲戒解雇するとともに、元社員と取引先企業を刑事告訴する方針です。
ローソンは「関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配おかけし、深くおわび申し上げる。再発防止に向けた取り組みを徹底し、信頼回復に努める」としています。
-- NHK NEWS WEB