民放ラジオ各局の厳しい経営状況を受けて、総務省の有識者会議は希望するラジオ局にはAM放送をやめて運営コストが少ないFM放送に一本化することも認めるべきとする提言案をまとめました。
民放のAMラジオ各局が広告収入の低迷から経営状況が厳しくなっていることを受けて、民放連=日本民間放送連盟は総務省に対し、希望する局はAM放送をやめて運営コストが少ないFM放送に一本化することもできるよう要望しています。
対応を検討してきた総務省の有識者会議は30日、「民放AMラジオ局の経営状況は企業努力で対応できる範囲を超えている」として、民放連の要望を踏まえて制度を見直すべきとの提言案をまとめました。
民放のAMラジオ各局は、災害時の補完放送としてAMの番組を「ワイドFM」と呼ばれる特定の周波数のFMでも流していますが、現在の制度ではAM放送をやめてFMだけで放送することは認められていません。
民放連は2028年までの制度の見直しを求めていて、実現した場合、民放のAM放送の多くが終了となる見通しです。
-- NHK NEWS WEB