日本郵政グループは、不適切な販売問題を受けて営業活動を自粛しているかんぽ生命の保険について、ことし10月1日から段階的に営業を再開することを明らかにしました。再開にあたっては、70歳以上の顧客には積極的に保険を勧めないなどの再発防止策をとるとしています。
日本郵政グループは、かんぽ生命の保険の販売で不適切な事例が多数見つかったことを受けて、保険の営業活動を自粛しています。
これについて会社は30日、不適切販売についての調査の中間報告を来月中に行うことなどを踏まえ、ことし10月1日から段階的に営業を再開すると発表しました。
再開にあたっては再発防止策をとるということで、70歳以上の顧客に対しては、契約が満期になって顧客側に加入の意向がある場合などを除き、積極的に保険を勧めることを禁止するとしています。これまでは80歳以上の高齢者が対象でした。
また、古い契約を新しい契約に乗り換える場合、保険内容を提案する前に、郵便局の営業担当の部長などが顧客の意向を確認するとしています。
今回の問題では、高齢者に対して顧客に不利になるような保険の販売をしていた事例が明らかになっているだけに、再発防止策を着実に実行できるか問われることになります。
-- NHK NEWS WEB