かんぽ生命の不適切な保険販売問題をめぐり、金融庁は来月中旬にもかんぽ生命と、保険を販売する日本郵便に対し立ち入り検査を行う方針を固めました。
かんぽ生命をめぐっては、古い保険契約から新たな契約に乗り換える際に顧客に不利になるような乗り換えが行われていたことが明らかになっていて、日本郵政グループがおよそ3000万件のすべての契約を対象に検証し、来月中に中間報告をまとめる考えを示しています。
これとは別に、金融庁は来月中旬にもかんぽ生命と、保険を販売する日本郵便に対して立ち入り検査を行う方針を固めました。
検査では、資料の分析や経営幹部への聞き取りを行ったうえで、法律に違反して結ばれた契約がどの程度あるかや、販売体制をはじめとした内部管理体制の実態などを詳しく調べることにしています。
あわせて金融庁は、日本郵便が取り扱っていたかんぽ生命以外の会社の保険商品の販売実態についても調べる方針で、検査の結果を踏まえ処分を検討することにしています。
-- NHK NEWS WEB