30日のニューヨーク株式市場は、米中の貿易摩擦をめぐる交渉が進展することへの期待から、ダウ平均株価は3日連続で上昇し、8月初めて値上がりで1週間の取り引きを終えました。
30日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前の日に比べて41ドル3セント高い、2万6403ドル28セントでした。
米中貿易摩擦の激化から8月、ニューヨーク株式市場はダウ平均株価が、ことし最大の値下がりを記録するなど荒れもようの取り引きが続きましたが、今週に入ってからは比較的平穏な中、米中交渉が進展するとの期待から買い注文が先行しました。
今週のダウ平均株価は、前の週の終値に比べて小幅ながら今月初めて「値上がり」で取り引きを終えました。
米中貿易摩擦をめぐっては、この週末の9月1日から、アメリカが中国からの輸入品に対する追加の関税引き上げを行う予定で、依然先行きは不透明なままです。
市場関係者は「市場では来月、追加の利下げが行われるのではないかという期待もあって、買い注文が先行したが、来月もトランプ大統領や中国政府の動きに神経をとがらせることになる」と話しています。
なお、ニューヨーク市場は週明け2日は休日のため、取り引きは行われません。
-- NHK NEWS WEB