三井住友銀行が、スーツ着用のルールを見直し、自由な服装を認める取り組みを本格的に始めました。フィンテックに参入したIT企業などとの競合で、大手銀行も経営環境が厳しくなる中、新しい発想を生み出す職場づくりにつなげたいとしています。
三井住友銀行は、勤務中にスーツを着用するという原則を今月から取りやめました。
カジュアルな服装を認め、最初の営業日の2日は、東京 丸の内の本店にポロシャツなど好みの服装に身を包んだ行員が次々と出勤していました。
この銀行では、先月まで、夏場にはカジュアルな服装を認める試験的な取り組みを行っていましたが、およそ9割の行員から継続してほしいという希望が出たため、東京と大阪にある本店に勤務するおよそ7000人の行員を対象に、1年を通じて認めることになりました。
各地の店舗でも、今後、支店長など責任者が希望すれば、接客を行う担当者も含めてスーツ以外の服装を認めることにしています。
金融とITを融合したフィンテックの分野にIT企業などが相次いで参入し、大手銀行も経営環境が厳しくなっていて、三井住友銀行人事部企画グループの菅家哲朗部長代理は「業界を取り巻く環境が変わる中で、新しい発想で業務に取り組む必要がある。自由な服装を認めることをカルチャー改革の一端にしたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB