東京ガスは茨城県内で計画していたLNG=液化天然ガスを使う火力発電所の建設を断念しました。その一方で、千葉県内で計画するLNGの火力発電所については、九州電力と共同で新会社を設立し、2020年代後半の稼働を目指すとしています。
電力の小売りに参入し、自前の発電所を増強している「東京ガス」は茨城県内の2か所で計画していたLNGの火力発電所について、建設を断念すると明らかにしました。
断念する理由について、送電線の整備に多額の費用がかかり、事業の採算がとれない見通しになったためと説明しています。
その一方で、千葉県袖ケ浦市で計画しているLNGの火力発電所については、九州電力と共同で新会社を設立しました。発電能力は最大200万キロワットで、2020年代後半の稼働を目指すとしています。
東京ガスは家庭向け電力の小売り自由化でおよそ200万件の契約を獲得し、いわゆる「新電力」としては大手となっていて、2020年代に自前の発電能力を500万キロワットにまで拡大する方針でした。
茨城県内の2つの発電所を断念したことで達成は難しい情勢になりましたが、東京ガスでは電力の卸売市場などでの調達にも力を入れて供給力を確保していくことにしています。
-- NHK NEWS WEB