日本製鉄の子会社の日鉄エンジニアリングは、学校の体育館など22棟の建築物の屋根に使用された部材が国が認定した仕様に適合していなかったと発表しました。会社は安全性に問題はないと説明しています。
日鉄エンジニアリングによりますと、国が認定した仕様に適合していなかったのは、体育館などの屋根のパイプを連結する「機械式継手」と屋根の構造を支える「ターンバックル」と呼ばれる部材です。
このうち「機械式継手」は、平成14年から平成29年に、「ターンバックル」は平成18年から平成29年に出荷したもので、国内にある学校や自治体の体育館など22棟の建築物の屋根に使われたということです。
検査や品質管理の方法が国の認定とは違っていたということですが、会社は第三者機関から安全性に問題がないという評価を得たと説明しています。
また、建築物の所有者に個別に説明を進めていますが、22棟の所在地や名称は公表しないとしています。
日鉄エンジニアリングは国の認定を取り直すことにしていて、「お客様や関係者にご迷惑とご心配をおかけすることを心よりおわび申し上げます。今後このような事態を引き起こすことのないよう品質管理に万全を期すとともに、法令順守を徹底してまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB