5日の東京株式市場で、日経平均株価は一時、500円以上値上がりし、およそ1か月ぶりに2万1000円台を回復しました。米中の貿易交渉が進展することへの期待などから買い注文が広がりました。
5日の東京株式市場は、取り引き開始直後から買い注文が広がり日経平均株価の上昇幅は一時、510円を超えました。
その後、個人投資家による利益を確定させるための売り注文も出て5日の取り引きを終えました。
日経平均株価、5日の終値は4日より436円80銭高い、2万1085円94銭。
東証株価指数=トピックスは、27.65上がって、1534.46。
1日の出来高は13億4803万株でした。
日経平均株価が2万1000円台となるのは、先月2日以来、およそ1か月ぶりです。
株価が大幅に値上がりした背景には、イギリスや香港の政治的混乱への懸念がいったん和らいだことに加え、米中の貿易問題をめぐる閣僚級の交渉が、来月はじめに行われると伝えられたことで貿易交渉が進展することへの期待が高まったことがあります。
市場関係者は「懸念されていた海外の情勢が好転する出来事が重なったことで、これまで取り引きに慎重だった投資家が、積極的に買い戻しを進めて株価を押し上げた」と話しています。
-- NHK NEWS WEB