横浜市の京急線の踏切で、電車が大型トラックと衝突し脱線した事故で、右折して踏切に入ったトラックは、脱輪しないようゆっくりとした速度で進むうちに立往生した可能性があることが、警察への取材でわかりました。
5日、横浜市神奈川区の京急線の踏切で、電車が大型トラックと衝突して脱線した事故では、千葉県香取市の運送会社に勤務する67歳のトラック運転手が死亡、乗客など35人が軽いけがをしました。
これまでの調べで、トラックは、8分ほど前に現場に到着したあと、遮断機が上がるタイミングを見計らって、狭い路地から右折する形で、繰り返し踏切への進入を試みていたことがわかっています。
ハンドルを何度も切り返すなどして、踏切内に前方部分が入ったあとも、ゆっくりとした速度で進んでいたということです。
警察によりますと、トラックの全長は12メートルで、踏切の幅の11メートルよりも長いため、タイヤが道路からはみ出して脱輪しないよう、注意して走行するうちに、立往生した可能性があるということです。
警察は、踏切に設置された映像の解析を進めるとともに、電車の運転士からも話を聞くなどして、衝突した詳しい状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB