横浜市の京急線の踏切で、電車が大型トラックと衝突し脱線した事故で、トラックは、高速道路に入るために必要な、国道の交差点でのUターンをせずに、右折した結果、現場に向かったことが警察への取材で分かりました。トラックにカーナビはなく、警察は、国道に戻ろうとして狭い路地に入った可能性があるとみて、詳しく調べています。
横浜市神奈川区の京急線の踏切で5日、電車が大型トラックと衝突して脱線した事故では、千葉県香取市の運送会社に勤務する67歳のトラック運転手が死亡、乗客など35人が軽いけがをしました。
これまでの調べで、トラックは、現場から約1キロ離れた出荷場を事故の10分ほど前に出発していて、警察が沿道の防犯カメラの映像を解析した結果、走行ルートが判明したということです。
トラックは、千葉県に向かうため、近くのインターチェンジから首都高速道路に入ろうとしていたとみられていて、警察によりますと、出荷場を出た大型トラックは国道15号線を左折して直進したということです。
高速道路に乗るには、「神奈川二丁目」交差点をUターンする必要があるものの、ここを右折して京急仲木戸駅方面に向かい、高架をくぐったあと、再び右折して現場につながる狭い路地に入ったということです。
トラックにはカーナビはなく、ドライブレコーダーもついていなかったということです。警察は、トラックが高速道路に乗るために国道に戻ろうとした可能性があるとみて、詳しい状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB