大型のハリケーンの直撃を受けた大西洋のバハマでは、これまでに1万戸以上の住宅が倒壊し、43人が死亡しました。バハマ政府はさらに犠牲者が増える可能性があるとしていて、国連などが各国に支援を求めています。
大型のハリケーン「ドリアン」は1日から2日にかけて大西洋のバハマを通過し、地元のメディアによりますと、これまでに強風によって倒壊した住宅の下敷きになるなどして43人が死亡しました。
現地では今も行方不明者の捜索が続けられていて、バハマのサンズ保健相は6日、「死者や人的被害について想像を絶する情報に備える必要がある」と述べ、死者の数がさらに増えるおそれがあるという見方を示しました。
5日に現地で撮影された映像では、強風によって多くの住宅が跡形もなく崩れているのが確認でき、現地の災害当局によりますと、1万戸以上の住宅が倒壊したということです。
バハマのクルーズ会社などによりますと、家を失うなどした1500人以上の人々が船でアメリカ南部フロリダ州に向かったということです。
国連で人道部門を担当するローコック事務次長は、現地を視察し、「7万人以上が食料や避難場所など緊急の支援を必要としている」と述べ、各国に支援を求めました。
-- NHK NEWS WEB