日本が海外との貿易やサービスなどの取り引きでどれだけ稼いだかを示すことし7月の経常収支は1兆9999億円の黒字でした。
財務省の発表によりますと、ことし7月の日本の「経常収支」は1兆9999億円の黒字で、前の年の同じ月に比べると270億円減少しました。
内訳を見ると、黒字に最も貢献したのが日本企業が海外の子会社から受け取った配当や利子などの稼ぎを示す「第一次所得収支」です。
黒字額は2兆3899億円で前の年の同じ月より276億円、増えました。
一方で、モノのやり取りによる稼ぎを示す「貿易収支」は、745億円の赤字で、前の年の同じ月に比べて659億円赤字が膨らみました。
米中の貿易摩擦を背景に景気が減速する中国向けの自動車部品や半導体製造装置の輸出が減少したことが響きました。
また研究開発やIT関連のシステム修繕のために海外企業などへの支払いが増えたため、「サービス収支」も2299億円の赤字と、赤字幅が733億円拡大しました。
外国人旅行者の拡大で黒字が続いている「旅行収支」は2293億円の黒字でした。
7月は、日本を訪れる外国人旅行者が増える一方、夏休みで海外に出国する日本人も増えたことから、黒字の額はわずかながら減りました。
-- NHK NEWS WEB