韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、娘の名門大学への不正入学などの疑惑が出ていたチョ・グク氏を法相に任命しました。チョ氏は、国会での聴聞会などで一貫して疑惑を否定していて、ムン大統領としては、説明責任は果たされたと判断したものとみられますが、野党などが激しく反発するのは確実で今後も混乱が続くことが予想されます。
韓国のムン・ジェイン大統領の側近のチョ・グク氏をめぐっては、娘の名門大学への不正入学や、家族ぐるみでの不透明な投資など、さまざまな疑惑が持ち上がっていました。
韓国大統領府は、先ほど、午前11時半に、ムン大統領がチョ氏を法相に任命したと発表しました。
一連の疑惑について、チョ氏は、今月2日にはおよそ11時間にわたる記者会見を行ったのに続いて、6日にはおよそ14時間行われた国会での聴聞会で一貫して疑惑を否定しており、ムン大統領としては、説明責任は果たされたと判断したものとみられます。
一方、検察は9日、チョ氏の家族ぐるみでの不透明な投資に関連し、資金を運用していた会社と投資先の会社の代表2人について、横領などの疑いで逮捕状を請求しました。
一連の疑惑をめぐって逮捕状が請求されるのはこれが初めてです。
こうした中、ムン大統領がチョ氏の任命に踏み切ったことに対し、野党などが激しく反発するのは確実で今後も混乱が続くことが予想されます。
-- NHK NEWS WEB