再来年(2021年)に放送されるNHKの大河ドラマは、「近代日本経済の父」と呼ばれ、新しい一万円札の肖像にも選ばれた実業家、渋沢栄一の生涯を描く「青天を衝け」に決まり、俳優の吉沢亮さんが主役を演じることになりました。
60作目となる再来年の大河ドラマに決まった「青天を衝け」は、江戸時代に今の埼玉県深谷市の農家に生まれた渋沢栄一が明治維新のあと実業家になり、およそ500もの企業の設立や育成に関わって「近代日本経済の父」と呼ばれるようになった生涯を描くドラマです。
渋沢栄一は、2024年度の上半期をめどに発行される予定の新しい一万円札の肖像にも選ばれています。脚本はNHKの連続テレビ小説「あさが来た」などを手がけた大森美香さんが担当し、俳優の吉沢亮さんが主役を演じることになりました。
吉沢さんは、現在放送中の連続テレビ小説「なつぞら」でヒロインの幼なじみの役を演じ、9日東京・渋谷のNHK放送センターで開かれた制作発表会見では、「歴史ある大河ドラマの60作目の主演をやらせていただくことを光栄に思っています。不安もありますが、渋沢栄一の人生をエンターテインメントとして楽しく届けられるように演じたい」と抱負を語っていました。
大河ドラマ「青天を衝け」は来年の夏から撮影が始まり、再来年の1月から1年間放送されます。
-- NHK NEWS WEB