日産自動車は、9日午後、社外取締役が中心となって経営幹部の人事を決める「指名委員会」などを開きます。西川廣人社長が早期に退任して後任に引き継ぐ意向を示していることを踏まえて、指名委員会は、後任の人選を加速させる方針です。
日産自動車は9日午後、取締役会とともに、社外取締役が中心となって経営幹部の人事を決める指名委員会を開くことにしています。
西川社長はゴーン元会長の事件についてこれまで「経営陣の1人として重大な責任がある」と話していました。
また、9日朝記者団に対して「私の次の世代への引き継ぎは指名委員会のほうできちんとスタートしており、私からもできるかぎり早くするよう言っている」と述べ、早期に退任する意向を示しました。
関係者によりますと、こうしたことから指名委員会は9日、会社の内外の人材を候補に後任の人選を進めることや、具体的なスケジュールについて議論するなど手続きを加速させる方針だということです。
一方、9日の取締役会では、西川社長が6年前に株価に連動した報酬を受け取る権利の行使日を変更し、当初より多くの額を受け取った問題も協議します。
内部調査では法令違反にはあたらないとされていて、社内処分が必要かどうかや、この報酬制度をどう見直すかが検討される見通しです。
この問題について西川社長は、「権利の行使日の変更は指示しておらず、運用上の問題だった」として、多く受け取った分を返還する意向を示しています。
-- NHK NEWS WEB