首都圏の各地で猛暑日となり、冷房用の電力需要が大幅に増加したため、東京電力は10日夕方、急きょ、ほかの電力会社から電力の融通を受けたことを明らかにしました。東京電力が電力の融通を受けるのは去年2月以来です。
東京電力によりますと、各地で気温が上がり想定以上に冷房用の電力需要が増えたことや、台風15号によって火力発電所の一部が被害を受け供給力が低下したことから、10日の需要のピークが見込まれる午後4時から5時の時間帯には需給状況が厳しくなる見込みになりました。
このため東京電力は急きょ午後4時から1時間、ほかの電力会社から最大で70万キロワットの電力の融通を受けて供給力を確保したことを明らかにしました。
東京電力が電力の融通を受けるのは去年2月以来、およそ1年7か月ぶりです。
東京電力によりますと、融通によって管内の供給力に対して需要が占める割合、いわゆる「使用率」は、融通を受ける前の98%から96%に下がることになるとしています。
-- NHK NEWS WEB