海上自衛隊横須賀基地で、部隊の食料品の管理を行う部署に所属する47歳の海上自衛官が、食品卸売り業者が納入を希望する食品をそのまま受け入れるなど便宜を図った見返りに、業者側から高級クラブで接待を受けたとして、収賄の疑いで逮捕されました。
収賄の疑いで逮捕されたのは、海上自衛隊の横須賀造修補給所に所属する2等海曹の今井伸幸容疑者(47)で、横須賀市にある食品卸売り業者の社長吉田公一容疑者(52)が贈賄の疑いで逮捕されました。
警察の調べによりますと、今井2等海曹は去年5月までの約1年半の間、吉田容疑者の会社が納入を希望する食品をそのまま受け入れるなど便宜を図った見返りに、横浜市内の高級クラブで合わせて110万円相当の接待を受けた疑いが持たれています。
吉田容疑者は在庫の食品を自衛隊の発注内容とは関係なく納入し、納入品の検査を担当する今井2等海曹はそれを黙認していたということです。
吉田容疑者の会社は、先代の社長のころから海上自衛隊と取り引きがあったということで、警察は詳しいいきさつを調べています。
警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB