東京電力は、台風15号の影響による停電の状況について、千葉県を中心に依然として44万戸余りで停電が続き、11日中の全面復旧の見通しは立っていないとしています。
台風15号の影響で、11日午前11時現在、千葉県で44万3000戸余り、神奈川県で4000戸余りの、合わせて44万戸余りで停電が続いています。
東京電力では当初、10日の夜のうちに管内の停電はおよそ12万戸まで減る見通しだとしていましたが、作業は大幅に遅れていて、東京電力パワーグリッドの金子禎則社長は11日朝の記者会見で、11日中の全面復旧の見通しは立っていないと説明しました。
10日の作業が遅れた理由について会社では、千葉県内での雷雨で一時作業が中断したことや、夜間で作業効率が低下したことなどによるものとしています。
特に千葉県木更津市周辺など房総半島南側の地域で、倒木のために現場に近づくことができず、復旧が遅れているということです。
停電が長期化していることについて金子社長は「過去に例のない台風の被害で、特に千葉県内全域で多くの設備に被害が集中しているためだ」と述べ、千葉県での作業に注力し、全面復旧を目指す考えを示しました。
一方で東京電力では、千葉市や成田市周辺では多くの地域で11日中に復旧する見込みだとしています。
-- NHK NEWS WEB