中国のネット通販最大手、「アリババグループ」の創業者でカリスマ経営者として知られるジャック・マー氏が、10日夜、会長を退いて会社を後任に譲る考えを強調し、中国のネット通販をけん引してきた巨大企業が今後も成長を続けるのか注目されます。
中国メディアなどによりますと、「アリババグループ」は、本社がある東部の浙江省杭州で、10日夜、設立20年の記念イベントを開き、この日が55歳の誕生日だという創業者のジャック・マー会長も出席しました。
マー氏はちょうど1年前、会長を退く意向を明らかにしていて、イベントでは、「きょうの夜が過ぎれば、わたしは新たな生活をスタートする」と述べ、会社を後任に譲る考えを強調しました。
マー氏は、1999年にアリババを創業し、ネット通販事業で成功して「アリババグループ」を世界的な企業に育て上げ、カリスマ経営者として知られています。
会長の後継者には張勇CEO(47)が指名されていて、マー氏も来年夏までは取締役にとどまり、経営に携わる方針ですが、中国のネット通販をけん引し、幅広い分野に事業を拡大してきた巨大企業が今後も成長を続けるのか注目されます。
マー氏は中国共産党員でもあり、去年には、中国の改革・開放政策から40年の節目となる記念大会で党などから表彰され、話題となっていました。
-- NHK NEWS WEB