価格競争の激化で業績が悪化している、大手精密機器メーカーのリコーは、埼玉県八潮市にあるコピー機やプリンターなどの機能を併せ持つ複合機の生産拠点を、来年3月末に閉鎖すると発表しました。
発表によりますと、リコーは子会社が複合機の設計と生産を行っている八潮市の埼玉事業所を来年3月末で閉鎖することを決めました。
埼玉事業所に勤めている270人の従業員は、神奈川県や静岡県の拠点に移ることで雇用は維持されるということです。
また、アメリカ西部のカリフォルニア州にある複合機の生産拠点も、来年3月末でいったん操業を終了し、この拠点の活用方法は今後、検討するとしています。
リコーの主力商品である複合機やプリンターの分野は価格競争が激しくなっていて、経営環境が厳しさを増しています。
リコーは去年4月から12月までの9か月間の決算で、最終的な利益が前の年の同じ時期より90%余り減少するなど業績が悪化していて、経営の合理化を進めています。
-- NHK NEWS WEB