携帯各社によりますと、台風15号の影響で停電が続いていることなどから、関東地方や静岡県の一部の地域で携帯電話やスマートフォンでの通話や通信がつながりにくくなっていて、携帯各社では移動基地局や移動電源車を配備するなどして対応しています。
携帯各社では、スマートフォンなどの端末と電波をやり取りする基地局が停電の影響で機能していないところがあり、通話や通信がつなりにくい状態が続いています。
このうちNTTドコモは次の地域の一部で携帯電話がつながりにくくなっています。
▽千葉県は千葉市の稲毛区や船橋市、館山市など43の市町村。
▽神奈川県は横浜市鶴見区、鎌倉市。
▽東京都は大島町、新島村。
KDDIは次の地域の一部で携帯電話がつながりにくくなっています。
▽千葉県は千葉市の緑区、若葉区など34の市と町。
▽茨城県は鉾田市と鹿嶋市。
▽東京都の大島町。
ソフトバンクは、
▽千葉県の千葉市若葉区、館山市、南房総市など、24の市と町の一部の地域。
▽静岡県の河津町で携帯電話がつながりにくくなっています。
各社はそれぞれのホームページでつながりにくい地域の一覧を公表しています。
また移動基地局や移動電源車を配備して対応しています。
携帯大手3社は停電している千葉県を中心に各社の店舗や公共施設などで無料で使える携帯電話の充電器を設置しています。
また各社は無線通信=Wi−Fiを千葉県で駅や商業施設などで無料で開放しています。
スマートフォンやパソコンをWi−Fiが設置されている場所に持っていき、ネットワーク名を「00000JAPAN」に設定すると、契約している携帯会社にかかわらず、インターネットが無料で使えるようになります。
ネットワークの接続画面から「0」5つと、ローマ字でJ、A、P、A、Nを選択すると利用でき、利用者登録やパスワードの入力などは必要ありません。
また携帯大手3社はインターネットを通じて安否情報を文字で登録したり確認したりできる「災害用伝言板」のサービスを提供しています。
一方、NTT東日本によりますと、通信設備の非常用電源がストップしている影響で、千葉県の広い範囲のおよそ4万6000回線で電話が通じなくなっているほか、インターネットも3万2000回線でつながらなくなっています。
NTT東日本では千葉県内の公衆電話およそ7000台を無料で使えるようにしているということです。
-- NHK NEWS WEB