11日のニューヨーク株式市場は、欧米の中央銀行が相次いで利下げに踏み切るのではないかという期待などから、ダウ平均株価は6営業日続けて値上がりし、ことし7月以来、2万7000ドル台を回復しました。
11日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日に比べて227ドル61セント高い2万7137ドル4セントでした。ダウ平均株価は6営業日続けての値上がりで、ことし7月30日以来、1か月半ぶりに2万7000ドル台を回復しました。
この日は、翌日に控えたユーロ圏の金融政策を決めるヨーロッパ中央銀行の理事会に加え、アメリカでも景気を下支えするための追加の金利の引き下げが決まるのではないかという期待から、買い注文が先行しました。
また米中貿易摩擦の緩和や、前日に新商品を発表したアップルの株価上昇も相場を引っ張りました。
ダウ平均株価は、ことし7月15日に最高値をつけたあと、米中貿易摩擦の激化から8月は大きく値下がりしましたが、11日の取り引きを終え、最高値まで200ドル余りの所まで上昇したことになります。
市場関係者は、「トランプ大統領の再三の利下げ要求もあって、市場では、今月の追加利下げをほぼ織り込む形で株価が上昇している」と話しています。
-- NHK NEWS WEB