今月12日、日本航空の副機長から乗務前の検査でアルコールが検出され、乗務を交代していたことがわかりました。日本航空は社内規定に違反したとして、ちかくこの操縦士を解雇することにしています。
アルコールが検出されたのは、日本航空の58歳の男性操縦士で、今月12日の午後6時半すぎに成田空港を出発し、中部空港に向かう便で副機長を務める予定でした。
国の基準では、アルコールがわずかでも検出された場合乗務が禁じられていて、会社によりますと、乗務前の検査で、操縦士の呼気から1リットル当たり最大で0.10ミリグラムのアルコールが検出され、乗務を交代しました。
日本航空の社内規定では、乗務開始の12時間前までの飲酒はアルコール40グラム、500ミリリットルの缶ビール2本程度と制限されていますが、会社の聞き取りに対して、操縦士は、「乗務前日の午後5時から10時半ごろまで、2軒の飲食店をはしごし、食事をしながらレモンサワー5杯と赤ワイン350ミリリットル程度を飲んだ。翌日の乗務が夕方で、友人との食事が楽しく、社内規定を違反してしまった」と話しているということです。
日本航空は、先月10日にも副操縦士からアルコールが検出されたことを受けて、懲戒解雇に関する社内規定の運用を見直していて、乗務前の検査でアルコールが検出された場合は解雇するとしています。会社は、ちかくこの操縦士を解雇することにしています。
-- NHK NEWS WEB