大手自動車部品メーカーの「カルソニックカンセイ」が栃木県と山形県にある4つの工場を来年、閉鎖すると発表しました。主な取り引き先の日産自動車の販売不振が影響しているということです。
発表によりますと、「カルソニックカンセイ」は、国内の生産体制を見直し、来年中に、国内にある27の工場のうち栃木県と山形県にある4つの工場を閉鎖することを決めました。
閉鎖するのは、自動車のコックピットや空調部品などを生産している栃木県の下野市、佐野市、宇都宮市にある工場。それにコンプレッサーを生産している山形県寒河江市にある工場です。
「カルソニックカンセイ」は現在、アメリカの投資ファンドの傘下にあります。
投資ファンドは自動運転など次世代の車の開発競争が激しくなる中、ことし5月に「フィアット・クライスラー」の部品部門を買収して国内外の生産体制の見直しを進めています。
今回の工場閉鎖は主な取り引き先の日産自動車の販売不振も影響しているということです。
会社によりますと、閉鎖する4つの工場に勤務する600人余りの従業員は、グループの別の工場に再配置するということです。
-- NHK NEWS WEB