スポーツやコンサートなどのチケットの転売を仲介するインターネットの仲介サイトで、トラブルが相次いでいるとして消費者庁はこのサイトの名前を公表し、注意を呼びかけています。
消費者庁によりますと、トラブルが相次いでいるのはスイスの会社が運営するチケットの転売仲介サイト「viagogo」です。
全国の消費生活センターに、このサイトを利用した人から寄せられたトラブルの相談は去年4月から先月末までに3575件に上っていて、このうちおよそ3割が今月20日に日本で開幕するラグビーワールドカップのチケットに関するものだったということです。
消費者庁などによりますと「viagogo」のサイトでは、名前が印字された人しか利用できないチケットなのに「他人の名前が書かれていてもチケットは有効」などと誤った説明が掲載されていたほか、購入の際に残り時間を表示して早く購入するよう促していましたが、実際には時間をすぎても問題なく購入できるなど誤解を招きやすい表示がされていたということです。
このため消費者庁は、法律にもとづいてこのサイトの名前を公表するとともに利用者に十分注意するよう呼びかけています。
消費者庁財産被害対策室の小泉勝基室長は「仲介サイトで購入したチケットは利用できないおそれがある。イベントの主催者などにしっかりと確認してほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB