停電が続く中で休業が続いていた千葉県市原市の動物園が、発電機をほかの動物園などから借り受けて、14日、時間を短縮して6日ぶりに営業を再開しました。
千葉県市原市にある動物園「市原ぞうの国」では、およそ80種類の動物が飼育されています。
園内では、井戸の水を電気ポンプでくみ上げて、動物の飲み水やプールの水などに利用していますが、停電の影響で今月9日から営業を休止していました。
この間、発電機1台を使って動物の飲み水を確保してきましたが、停電が長期間に及び、発電機が故障しそうになったことから、12日にSNSで「発電機が壊れそうです。助けて下さい!」と発信したところ、13日までにほかの動物園や建設会社などから13台の発電機を借りることができたということです。
水質が悪化した動物のプールの水も入れ替えられるようになり、通常よりも2時間、時間を短縮する形で、14日営業を再開しました。
14日は被災した人たちを元気づけようと、メスのアジアゾウ「ゆめ花」が、「ガンバレガンバル」という文字を書くパフォーマンスを披露し、訪れた家族連れなどが大きな拍手を送っていました。
訪れた20代の女性は「停電で大変だと思いますが動物園にも頑張ってほしい」と話していました。
坂本小百合園長は「多くの人に支援してもらいとても感謝しています。被災した人たちのためにも明るい話題を届けたい」と話していました。
動物園は16日まで営業を行う計画ですが、停電が解消しなければ、今月17日から再び営業を休止することも検討しているということです。
-- NHK NEWS WEB