台風15号による高波で護岸が壊れ、大量の海水が流れ込んだ横浜市の工業団地で、14日から護岸に土のうを積み上げる復旧作業が始まりました。
横浜市金沢区の東京湾に面する工業団地では、台風15号による高波で護岸が壊れて海水が流れ込み、およそ4平方キロメートルにわたって浸水しました。
このうち10か所以上の護岸が崩れた工業団地の東側では、14日から応急的な護岸の復旧作業が始まり、作業員たちが重機で土のうを運んで崩れた護岸の横に積み上げていました。
作業は1週間程度かかる見通しだということで、市は今後、護岸の修復方法の検討を進めることにしています。
横浜市港湾局保全管理課の岩崎如透係長は「再び被害が起きないようにスピード感をもって復旧に取り組みたい」と話していました。
一方、工業団地で浸水による被害受けた企業は14日も後片づけに追われていました。
このうち、金属加工会社の社長の男性は「機械がほとんど動かない状況です。このままでは取り引きの納期を守れず焦っています」と話していました。
横浜市はおよそ400社の合わせて750棟が浸水の被害を受けている可能性があるとして、引き続き調査を進めています。
-- NHK NEWS WEB