台風15号で大きな被害を受けた千葉県館山市で、買い物ができない被災者のために食品や日用品を積んだトラックによる移動販売が行われました。
この移動販売は、近くの店が被災したり、ガソリンがなく、車が使えなかったりして、買い物ができない人のために大手流通グループが16日から館山市で始めました。
2台のトラックが一緒に回り、1台は荷台の部分に食品や日用品が並べられ、中に入って買い物ができ、もう1台は荷台にATM=現金自動預け払い機が載せられています。
16日は館山市内の3か所を回り、このうち、館山市見物の「西岬地区公民館」では、近くの人たちが早速買い物に訪れていました。
自宅の停電が解消されたばかりという70代の女性は「卵を買いました。停電の間は、レトルト食品などで過ごしていたので、生鮮食品を買うことができてありがたいです」と話していました。
移動販売を行っているイオンリテールシステム企画本部の上田啓介マネージャーは「電気、水道、インフラが整っていない地域を回って、買い物に行けないお客様にサービスを提供したい」と話していました。
この移動販売は17日も館山市内の4か所で行う予定で、その後については、停電の状況などを見て地域などを検討するということです。
-- NHK NEWS WEB