衣料品チェーンのユニクロが、ペットボトルをリサイクルした特殊な繊維を使った速乾性にすぐれた高機能の服を開発し、来年春から販売することになりました。
これはロンドンで16日、ユニクロを運営するファーストリテイリングが、商品開発や生産で提携する繊維・化学メーカーの東レと共同で記者会見して発表したものです。
それによりますと、回収されたペットボトルを原料にしたポリエステル繊維を使って速乾性にすぐれた服を共同開発し、ユニクロで来年春から販売する計画です。
ファッション業界ではペットボトルをリサイクルしてフリースなどに使うケースがありますが、不純物を取り除く技術を高めた結果、極めて細いといった特徴を持つ特殊な繊維が作れるようになり、これまでになかった高機能の製品にも活用できるようになったということです。
世界では企業が地球環境への配慮など、持続可能な社会に向けた「サステナビリティー」を強く求められるようになっています。
これについてファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は記者団に対し、「あらゆるビジネスの現場でサステナビリティーは大丈夫かと質問されるようになっている。特に若い人は敏感で、それに沿った製品を作ることは非常にプラスになる」と述べて、対象となる製品を増やしていく方針を示しました。
ユニクロは、使わなくなったダウンジャケットから羽毛を取り出して新しい製品に活用する事業も始めることにしていて、資源の有効利用をアピールすることにしています。
-- NHK NEWS WEB