台風15号による停電で空調設備が使えない中、千葉県鴨川市の病院で患者を守るために役立ったのが「氷」でした。
鴨川市立の国保病院では今回の停電が始まった直後から、どのように対応したかをメモにまとめていました。
そこには患者の容体や停電中の院内の様子が克明に記されていますが、至る所に氷の文字がみられます。
当時、厳しい暑さにもかかわらず、空調が使えない中で発熱を訴える患者が相次ぎました。
そこで役に立ったのが「氷」でした。氷は地元の製氷会社から分けてもらったといいます。
林宗寛院長は「エアコンが使えない状況で、もし氷を使わなかったら患者は重篤になっていました。氷はまさに命の綱だったと思います」と話していました。
すでに病院は電気が復旧しましたが、今でも訪問看護サービスで停電地域の高齢者の家庭を回るとき、食料などと一緒に氷を配っています。
住民は「氷があると、クーラーボックスで飲み物などを冷やせるので本当に助かってます」と話していました。
-- NHK NEWS WEB