けがの治療費などに備える傷害保険について、大手損害保険各社は、来月から保険料を値上げすることになりました。加入者の高齢化に伴い保険金の支払いが増えているためだとしています
傷害保険の保険料の値上げを決めたのは、東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン日本興亜、あいおいニッセイ同和損保の大手4社です。
各社によりますと来月から、けがの治療費などに備える傷害保険の保険料を平均で4%程度値上げするということです。
契約の内容にもよりますが、一般的な契約の場合では、個人で年間数百円、負担が増えることになります。
傷害保険の保険金は、事故によるけがの治療にかかった通院費用や入院費用などとして支払われますが、加入者の年齢が上がるほど、かかる治療費が多くなり、保険金の支払い額も増える傾向にあります。
各社は、保険加入者の高齢化に伴って採算が悪化していることから、値上げを決めたとしています。
傷害保険の保険料を値上げするのは、各社とも6年ぶりです。
一方、交通事故に特化した交通傷害保険については、事故の件数が減っていることから、損害保険大手4社はいずれも来月から数%から10%程度引き下げる方針です。
-- NHK NEWS WEB