アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は金融政策を決める会合を開き、中国との貿易摩擦の影響などによる、アメリカ経済の減速を防ぐため、追加の利下げを決定しました。FRBが利下げに踏み切るのは、およそ10年半ぶりの利下げを決めた7月の会合に続いて2回連続となります。
FRBは18日まで2日間の日程で金融政策を決める会合を開きました。
会合のあと発表した声明によりますと、FRBはアメリカ経済は緩やかに拡大しているものの、米中の貿易摩擦の影響で、企業の投資や輸出が減っているとしています。こうした状況を踏まえ、FRBはアメリカ経済の減速を防ぐため、追加の利下げを賛成多数で決めました。
具体的には政策金利を0.25%引き下げて1.75%から2%の範囲に引き下げるとしています。
FRBが利下げに踏み切るのは、リーマンショックが起きた2008年以来、およそ10年半ぶりに利下げを決めた7月の会合に続いて、2回連続となります。
ただFRBが3か月ごとに公表する今後の金融政策の見通しでは会合の参加者17人のうち半数以上の10人が、金利は据え置きか引き上げという想定を示していて、市場では今回の利下げで打ち止めになると受け止められています。
-- NHK NEWS WEB