愛知県の県立高校の学生服の販売価格を不当に引き上げるカルテルを結んでいたとして、公正取引委員会は独占禁止法違反の疑いで、大手デパートなどを立ち入り検査しました。
立ち入り検査を受けたのは、大手デパート「大丸松坂屋百貨店」と愛知県内の制服販売業者数社です。
関係者によりますと各社は、愛知県豊田市にある県立高校5校の学生服の販売価格を不当に引き上げるカルテルを結んでいた疑いがあるということです。
各社は数年前からカルテルを繰り返し結んでいた疑いがあるということで、公正取引委員会は、少なくともこの3年間で3億円以上を売り上げたとみて、独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査し詳しい経緯を調べています。
公正取引委員会は2年前に行った公立学校を対象にしたアンケート調査で、学生服の価格が値上がりしていると指摘するなど監視を強めていました。
大丸松坂屋百貨店は「このたびの事態を厳粛かつ真摯(しんし)に受け止め、検査には全面的に協力して参ります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB