ドルなど外貨で運用され、為替変動のリスクがある生命保険が十分な説明なく販売されているという苦情が増えています。生命保険会社の業界団体は新しい資格制度をつくり資格がないと保険を販売できないようにして契約者の保護につなげる方針です。
国内で低金利が続く中、ドルなどの外貨で運用される外貨建ての生命保険は、高い利回りが見込めるとして銀行の窓口などでの販売が増えています。
しかし為替の変動によって利回りが下がったり元本割れになったりするリスクがあることを十分に説明せず販売され、昨年度は、保険会社などに2500件を超える苦情が寄せられ問題になっていました。
このため生命保険協会は、外貨建て保険の販売の在り方を改めるため、保険会社や銀行の販売担当者を対象にした新しい資格制度を来年度にもつくる方針で、全国銀行協会などと調整を始めました。
契約者に対するリスクの説明方法などを学び将来的には資格を取らないと販売できないようにする考えです。
外貨建て保険については金融庁も保険会社が契約者を保護する体制をとっているか監視を強化しています。
-- NHK NEWS WEB