交通渋滞と大気汚染の新たな解決策として、電気で動く水上タクシーがフランスで開発され、パリのセーヌ川で試験運転が行われました。地球温暖化対策への関心が高まる中、パリ市民の新たな交通手段になるか注目されています。
この水上タクシーは、通勤ラッシュや大気汚染の解決策としてフランスのベンチャー企業が開発し、今月16日、パリ中心部を流れるセーヌ川で試験運転が行われました。
電気モーターで動く5人乗りの船は、スピードが上がると前後についた水中翼によって船体が水面の上に持ち上がり、最高速度は時速33キロに達するということです。
水の上を疾走する姿から地元メディアは「空飛ぶタクシー」と呼ぶなど高い関心が集まっていて、二酸化炭素を排出しないうえ交通渋滞の緩和にもつながるとして、開発した企業は早ければ来年春の実用化を目指しています。
フランスは地球温暖化対策として、ガソリン車やディーゼル車の新車の販売を2040年までに禁止することを発表していて、この「空飛ぶタクシー」が、パリ市民の新たな移動手段になるか注目されています。
-- NHK NEWS WEB