韓国のチョ・グク法相は、検察改革を進めるために現場の意見を聞くとして20日、ソウル近郊にある地方検察庁を訪れました。一方で、検察は20日もチョ法相の家族ぐるみの不透明な投資疑惑をめぐり、複数の関係先の強制捜査を行っていて、今後のムン政権と検察の動きが注目されています。
韓国のチョ・グク法相は、権限が強すぎるとして検察の改革に意欲を見せていて、3日前に取り組みを進めるための組織を立ち上げたのに続いて、現場の検事や職員の意見を聞くとして、20日、ソウル近郊にある地方検察庁を訪れました。
その際、チョ法相は「改革のためには現場の生の声を聞くのが重要だ。改革の内容や、一線で働く人たちの課題などテーマを制限せずに意見を聞きたい」と述べました。
チョ法相が就任してから検察の現場を訪れるのは、これが初めてで、検察改革にしっかり取り組む姿勢をアピールしました。
一方で、韓国のメディアは検察がチョ法相の家族ぐるみの不透明な投資疑惑をめぐって、20日も投資を受けた企業など複数の関係先の強制捜査を行ったと伝えています。
近くチョ法相の妻からも事情を聴くとの見方が出ていて、今後のムン政権と検察の動きが注目されています。
-- NHK NEWS WEB