40年前、アメリカ史上最悪の原発事故を起こしたスリーマイル島原子力発電所が採算の悪化で閉鎖されることになり、20日、原子炉の運転が停止されました。
アメリカ東部、ペンシルベニア州にあるスリーマイル島原発では、1979年に2号機で核燃料が溶け落ちるメルトダウンが起きて放射性物質が漏れ出す、アメリカ史上最悪の原発事故が起きました。
その後、同じ敷地にある1号機では運転が続けられていましたが、原発を運営する会社は、ほかのエネルギーとの競争で採算が悪化したとして廃炉にすることを決め、20日、原子炉の運転を停止しました。
アメリカでは東日本大震災での東京電力福島第一原発事故のあと、新たな安全強化策にコストがかかるようになったことや、エネルギー価格の低下で原発の採算性が悪化し、廃炉の決定が相次いでいます。
スリーマイル島原発は今後、解体作業が進められますが、廃炉には60年の期間と1000億円以上の費用がかかるということです。
-- NHK NEWS WEB