台風15号で大きな被害を受けた千葉県館山市では、復旧のめどが立たずに廃業を決めた店も出ています。
館山市で50年以上にわたり営業を続けてきた長谷川正幸さん(74)の布団店では、台風15号の影響で自宅と店を兼ねた建物の屋根が飛んで、部屋が水浸しになったうえ、商品もぬれたため廃棄しました。
敷地には布団を作る工場もありましたが、機械が雨にぬれて動かなくなり、布団の打ち直しもできなくなりました。
廃棄した布団の分だけでも被害額は500万円以上に上るということで、今後、新しい機械を導入しても採算がとれる見通しがたたないため、長谷川さんは店の再開を諦めて廃業することを決めました。
長谷川さんは「ふとん店を続けていこうと思っていたのに台風でいきなり廃業することになってしまい、とても悔しいです」と話していました。
館山商工会議所は、市内の中小企業を対象に緊急の実態調査を行っていて、台風による被害や停電による売り上げへの影響などを取りまとめることにしています。
-- NHK NEWS WEB