対立が続いていた文房具メーカー最大手の「コクヨ」と筆記具メーカー「ぺんてる」。「コクヨ」はこれまで投資ファンドを通じて保有していた「ぺんてる」のおよそ37%の株式を直接取得したことを発表し、両社は協力関係を築くための話し合いを始めることでも合意しました。
大阪に本社がある「コクヨ」は、東京の「ぺんてる」との業務提携を求めて、ことし5月から投資ファンドへの出資を通じ「ぺんてる」のおよそ37%の株式を間接的に保有していました。
「ぺんてる」側はこの株式保有について事前の連絡がなかったとして反発、対立が続いてきました。
「コクヨ」は24日、投資ファンドから「ぺんてる」の株式を取得し、直接、保有することになったと発表しました。
保有する株式の割合は変わりませんが、法律上、経営の重要事項について拒否権を持つ直接の株主となることで「ぺんてる」に対して強い影響力を持つことになります。
これまで反発してきた「ぺんてる」側も24日の取締役会で株式の取得を承認し、両社は協力関係を築くための話し合いを始めることでも合意しました。
話し合いのテーブルにつくことを決めた「ぺんてる」は「協力関係を築くことができるのかどうかを含めた協議をすべきだと判断した」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB