東京 武蔵村山市の職員が、市の街路樹を手入れする委託業者を決める入札をめぐり予定価格に関する情報を漏らすなどした見返りに、造園会社から現金20万円を受け取ったとして収賄の疑いで警視庁に逮捕されました。市内の造園会社の社長も贈賄の疑いで逮捕され、警視庁は詳しい経緯を捜査しています。
逮捕されたのは、東京 武蔵村山市の道路下水道課の主任 叶野淳容疑者(49)です。
警視庁によりますと、叶野主任は、市内の自転車道沿いの桜並木を手入れする委託業者を決める入札をめぐり、予定価格に関する情報や他社の入札状況について、市内の造園会社に漏らすなどした見返りに、去年からことしにかけて、この業者から現金合わせて20万円を受け取ったとして、収賄の疑いが持たれています。
また、武蔵村山市の造園会社「庭芳」の社長、及川智勝容疑者(41)も贈賄の疑いで逮捕されました。
問題となった入札は去年10月に指名競争入札で行われ、市内の業者5社が参加し、最も低い価格で入札した及川社長の造園会社が230万円で落札していました。
これまでの調べで、叶野主任は借金を抱えていたということで、警視庁は、金に困って造園会社に不正を持ちかけたとみて、詳しい経緯を捜査しています。
-- NHK NEWS WEB